90年代以降の音楽ファンはクラブミュージックから、JAZZに興味を持った人も少なくないはず。そしてそんな世代には、こんなベーシストがリーダーの(ビートに重きを置いた)ピアノトリオがハマりやすい。
僕はこのアブストラクトなコラージュジャケが大好きで「こんな(ジャケの)センスの持ち主なら音も間違いない」と確信し、何の情報もないまま聴いたのだけれども、やはり間違いはなかった。
どっしりとした安定感があるグルーブの上をコロコロとピアノが走る。透明感があり美しい情景を想わざるを得ないなぁ~と、ひとときイメージトリップに酔いしれた。調べるとこのアルバムは、イタロ・カルヴィーノによる小説「マルコ・ポーロの見えない都市(’72年)」をインスピレーションに作られたらしい。彼自身の思い絵描く「見えない都市」の景色を音像化させエレガントでカラフルな楽曲を披露している。
黄金の夕日に染まる海辺、賑やかな雑踏、印象深い場所にリンクさせて聴きたい。あ、それとも今から旅に出ようか。
BGM in おすすめシチュエーション
スポーツ ★★
ドライブ ★★★★★
移動中 ★★★★★
街歩き ★★★★
旅行 ★★★★★
読書 ★★
家事 ★★★
就寝 ★
似合う場所
“カフェ” ”ストリート” ”海辺” ”自然” ”史跡” ”ホーム”