多くの自己啓発書には、成長や成功には「高い目標を持つこと」「夢を紙に書くこと」が不可欠と書かれていますが、本書ではそのような「意志の力」真っ向から否定しています。
「意志の力などまったく役に立たない」と。
実は、僕もこれまでの経験から、薄々感じてきたことでしたので、冒頭からグッと引き込まれました。
で、強く共感してついFBにも(笑)
自分を変えたい、成長したいなら、環境を変えることが最短の道であると、著者は言います。
「環境を変える」というと、引っ越し?転職?ってことになりますよね。でもそれって、なかなか実行しづらいです。確かに引っ越しや転職も有効であるけども、もっと効果的な実践方法を紹介しています。
装丁のデザインからして、難解な内容かと思っていましたが、回りくどい箇所はなくスイスイと読めます。だいたい3~4時間くらいで読了できますよ。
若干、精神論に走る箇所もみられますが、いずれも身近な手法で「自分を変えるための戦略」が語られており、いずれもこれまでの自己啓発書にはなかった切り口が多く、僕は結構フィットすることが多かったです。
以下、特に強く共感したものです。
・週1でデジタル断ち
・至高の状態を自分でデザインする
・本当の成長はしっかり休息をとることで熟成される(筋トレと同じ)
・最高の休息のための強ストレスを自分に課す
・集中すべき作業の時にはアンビエントなどの同じ曲をずっとループさせる
・幸せは常に動いている人の元にやってくる
人生の指針やメンターとなるような高尚な本ではないし、読み継がれるような名著でもない。
しかし、何かちょっと迷った時、困った時に、さりげなく助け舟を出してくれる親友のような本になりそう。
何度も読み返して、ボロボロになってるけどすぐ手に届くところにあるような。
こんな人におすすめ。
・速攻で目に見える変化を求めている
・目標をメモ帳に書いたけど一向に実現しない
・幸運を待っているのではなく自ら取りにいきたい
・守るべきものがある
カジュアルでパワフルな提言が満載。
スマートに成長し「魅男(びだん)」になる。当ブログのポリシーにぴったり1冊でした。