インフルエンサーが服を作るわけではない

 

こんな記事を見つけました。

今らしいファッションマーケティングのお手本というべきものではないでしょうか。

 

 

記事内の画像を見てもらえばわかりますが、特別あっと驚くような斬新なデザインでもなく、コンサバな普通の服。これらよりもっとセンスいいものを作っているブランドなんてたくさんあるでしょう。

ではなぜ売れるのか、何が違うのかは一目瞭然。

それは単に「インフルエンサーをブランドディレクターにむかえる」というのではない。
もちろん、インフルエンサーがデザインして服を作るわけでもありません。

正しくは「インフルエンサーをブランドディレクターにむかえる」ということをマーケティング手段として「何を着れば良いか」を伝えることに成功したところです。

インフルエンサーを迎えることで、当然そのフォロワーも同時に囲い込め「あの人がすすめるものだから間違いない」と非常に高いステージからスタートできて伝わりやすく異常に効率がよい。売り込む必要もなく売れる。

また、これが話題にもなり、さらにもう一回りファン層が広がる可能性もある。

おそらく長く続けるブランドというスタンスではなく、短いスパンで売れるだけ売って解散するようにすでにゴールは設定してあることでしょう。

 

この「カシェック」には、当然ながら別にデザイナーがいてパタンナーがいる。

インフルエンサーはブランドディレクター、つまりご意見番みたいな立ち位置でデザインしたりパターンを引いたりするわけではない。

いいものを作る、ブランディングしてイメージを高めるのは、もはや当たり前。

それをどのようにして消費者の元まで伝えるかを工夫しなければならない。

 

まだファッション業界では、どのように伝えるか特にWEBマーケティングに関して、その重要度をまだ理解していない、ショップやブランドが多い。

「ファッションが売れなくなった」と、その言葉のまま鵜呑みしてはいけません。

 

この言葉の真意は、

「この情報の波で溢れる現在において、昔ながらの売り方(伝え方)しかしていないブランドやショップは売れない」

ということ。

 

考えに考えて一歩踏み出せれば、あとは簡単に突き抜けられるでしょう。

AKI yoshida
ネットショップの売上アップとスキルアップをサポートするSELENOGRAM(セレノグラム)代表。セレクトショップ実店舗を経営後、EC業界に専念。さまざまな業種のネットショップ運営に携わる。現在、某ブランドディレクターとNPO法人のWEB責任者も兼任中。

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