仕事のできるビジネスマンや、がっつり稼いでいる事業主の皆さんは、単にお洒落好きだけではなく、「ファッションは自己投資」だと認知しています。
メンタルを磨いて精神を鍛えるといった、誰もができることではない困難なことよりも、外見(外的環境)を変えれば、ほぼ自動的に心が高揚したり、なりたい自分にちょっと近づいた気がしたりして、必ず行動や態度、姿勢が変わってきます。
すると、他者からの評価も次第に上がり、ますます気分が良くなりあなたの成果が積み上がる好循環へと発展します。
ファッションは自己表現のツールではなくなった
FacebookやInstagramなどのSNSの登場により、多くの人たちで自己承認欲求が爆発しています。
SNS登場以前は、ファッションが自己承認欲求のツールとして機能していました。
「カッコよく見られたい」
「きれいと思われたい」
人々の欲求がファッションの流行を生み出していきました。
昔から「流行はファッション業界が仕掛けたものダー」とあいも変わらず言われますが、確かに一側面だけ見ると、そう感じるかもしれません。
しかし根っこには、「自己承認欲求」があり、これが原動力となり流行を生み出していきました。
ファッション業界はその矛先の方向にちょっと手を加えただけに過ぎない。
「カッコいいだろ?」「可愛いでしょ?」
ファッションの流行は押し付けられたものではなく、人が欲していたものだから、次々に生まれていったのです。
いまアパレルの流行が生まれにくいワケ
現在、明確なファッションの流行が生まれにくいのは、現代人の自己表現のツールがSNSに移り、食べ物や旅行、趣味などを通じ、ファッション以外の自己表現が容易にできるようになったからでしょう。ファッションである必要がなくなった。
しかも「いいね」というレスポンスがあるから夢中にならないはずがありません。
たとえそれが義理レスであっても。
現在、電車などの公共交通機関に乗ると、ほぼ全員がスマホに釘付けです。
SNSかゲームか漫画がほとんどでしょう。
昔は電車で気になる女の子を見つけて、チラチラ目があったりしてそれがドラマになっていたりしたのですが、今はないでしょうね(笑)
下を向いたまま顔を上げないんですから。
自分に夢中なんです。
誰もアナタのことを気にしちゃいません
テレビに出てるような有名人でもない限り、ぶっちゃけ、あなたのことを見てる人なんていません。
あなたが何を着ていようが、ほとんどの人は関心ありません。
皆自分のことで精一杯。
だからこそなのですが、せめてあなただけは、あなた自身の感覚を大切にしてあげませんか?
アマゾンのレビューやぐるなびの星の数なんて、所詮他人の感覚ですよ。人の価値観にあなたは乗っ取られていませんか?
もし、レビュー者の顔とかファッションとか素性とか分かったら、「アンタに言われてもね~」というケースがほとんどかも(笑)
誰に何を思われようと関係ない。
あなたが自身がどう感じるかを大事にしませんか。
スティーブ・ジョブズ氏がいつも同じ服を着ていた本当の理由
ミニマリストの間でよく取り上げられる、
「スティーブ・ジョブズの黒タートル論」。
ジョブズ氏は「いつも丸メガネ&黒のタートル&デニムの同じ格好」をすることで、それがブランディングになりアイコンにもなる。そして毎朝着るものに迷わないから、時間も節約できて効率的というのです。
これ、微妙に違うんです。
ジョブズ氏のタートルは、日本の大御所ファッションブランドISSEY MIYAKE(イッセイ・ミヤケ)のオーダー品。ジョブズ氏の胸囲・肩幅・着丈などを採寸し、見頃の中心部にプリーツを入れネックはやや低めに設定、こだわり抜いたスペシャルカスタムのアイテム。
これをクローゼットに100着用意していたそうです。
また、丸メガネはロバート・マーク氏がコンサルティングして選んだもので、ドイツのメガネブランド Lunor(ルノア)の Classic Round というふちなしタイプ。ジョブズ氏はこのメガネのレンズの形を微妙に変えたカスタマイズタイプです。
おそらく、ジョブズ氏は「選ぶのがめんどくさいとか時間を節約」ことよりも以前に、自分が心地いいもの、ベストなパフォーマンスが発揮できる状態でいられるようなファッションを選んだのでは無いでしょうか。
そうやってセルフブランディングした結果「毎朝服を選ぶ時間が節約された」というのがオマケで付いてきた。
ジョブズ氏が同じ服を着てた理由が「服を選ぶ時間を節約」というのは、なんか貧乏くさくて、ジョブズ氏のパーソナリティに合わない気がするんです。
ファッションは「自己革新」のツールへ
これ最高!とあなた自身がときめく服を着て出かけたら、
心に大きな変化を生み出すパワーになる。
あなたの素晴らしいパフォーマンスを引き出せるかもしれない。
あなたの笑顔で回りの人をハッピーにするかもしれない。
あなたの感性が素晴らしいアイディアを生むかもしれない。
あなたの程良いテンションの言動があの人の刺激になるかもしれない。
まだ続けますか?(笑)
それが、
10万円のジャケットであろうが、
500円のシャツであろうが、
どうだっていいんです。
これからの時代のファッションは
最高のあなたを引き出すためのトリガーにしましょう。
あなたのメンタルを満たす服を着て、
最高のパフォーマンスが発揮できるように、
あなた自身でデザインしましょう。