「ハゲ・薄毛」を武器にするファッション

 

アナタも薄々と思っているかもしれませんが、日本ではハゲや薄毛をコンプレックスに感じる、いや正確には「ハゲや薄毛は恥ずかしい」と洗脳されている。と言っても過言ではありません。

なぜなら、育毛剤やカツラ、増毛術など様々なビジネスが展開されていて、ヘアケアの市場規模は2019年度で4,400億円超(矢野経済研究所調べ)もあるからです。

「ハゲ・薄毛」が普通の髪型として同列にあることを人々が認識するようになると、この市場は一気に冷え込んでしまいます。「ハゲや薄毛は恥ずかしい」と意識付けられていればヘアケア市場は安泰なのです。

貴方は、この先も他人に勝手に植え付けられたコンプレックスを大事に抱えて生きていくつもりですか?

◯ ハゲたらチャンス!

ちなみに僕はハゲていませんが、もし将来その兆候が少しでもあらわれたなら、速攻で坊主にします。なぜなら、ハゲたらカッコいい、よく似合うファッションを熟知しているから。

一番カッコ悪いのは、未練たらしく残っている毛を伸ばして隠したりすることです。

ハゲ・薄毛を気にして生きていくより、失った髪は戻ってこないので(成長と呼ぼう!)、ならばいっそスパッとハゲをさらけ出して、この際ハゲを強みとした「お洒落マン」に生まれ変わってはいかがでしょうか?

もうこの時点で、「ハゲでもかっこいいのは欧米人だけ」という使い古されたフレーズを言う人は、この先は読まなくていいです。できない理由を探して、行動しないのは楽ですからね。精神的なブス男は読んでも無駄です。

さて、前に進みましょう。

◯ ハゲのメリットデメリット

そもそも、ハゲ・薄毛のデメリットってなんでしょう?

一般的には下記のようなことがあげられるでしょう

<デメリット>
・地肌が見えるのが恥ずかしい
・老けて見える
・ベタなオヤジイメージ
・カッコ悪い

まあ、そんなところでしょうか。

では、メリットは?

<メリット>
・頭が良さそう
・お金持ってそう
・優しそう
・絶倫っぽい

なんとなくではなく、こうやってメリット・デメリットをしっかり言語化しておくことが大事です。

そうしないと、どこを目指していくべきかブレてしまうからです。

デメリットは他人が感じる(であろう)ことなので、我々が考えてもどうにもなりませんから、ほっておきましょう。

メリットを最大化してデメリットを凌げばいいだけの話です。

◯ ハゲを武器にするファッション

さて、残った毛と未練を一緒にバッサリいってさよならしたら、
新しい貴方の始まりです。

では貴方自身をデザインしていきましょう。

1:メガネ

まず、ハゲの強力な相棒となるのが「メガネ」です。中でも、黒の太セルフレームが特におすすめです。

黒セルといえばウェリントン・タイプですが、ウェリントンは顔立ちを引き締め小顔に見せちょっと不良い雰囲気も漂う効果もあります。

出典:Pinterest

ハゲは知性的なイメージもあるので、メガネとの相性が大変良いですし、毛髪がない分、顔とメガネの相対バランスもより良く見えます。

2:無精髭

「ハゲ(坊主頭も!)」と「ヒゲ」は鉄壁のコンビです。

薄毛で綺麗にしすぎると、ちょっと好色なイメージになってしまうので、(たとえ本当に絶倫さんであっても笑)ヒゲでちょっとワイルドな風味を付け足してやったほうが、頼り甲斐があって男らしい大人を演出できます。

これに先ほどのメガネをプラスすると、もう無双状態ですよ(笑)。

さて、ここまできたら、かなりお洒落ハゲに近づいてますが、服をミスったら台無しなのでご注意ください。

3:ハゲが活きるコーディネイト3選

ハゲ・薄毛には、オーセンティックからちょいモードなファッションがよく合います。

クラシカルなデザイン、前衛的なデザインは、その服が持つデザインが濃密なので、頭部がスッキリしていると相性が良いです。クラフトマン系ブランド、デザイン性の高いファッションブランドのモデルが坊主やスキンヘッドを多用しているのはこのためです。(←個人的解釈ですのであしからず)

以下の3パターンをおさえておけばまず間違いありません。

①【王道ジャケパン】

~ スーツじゃなくて、ジャケットにデニムやテーパードパンツを合わせる ~

春夏であれば、コットンやリネン、秋冬はコーデュロイやツイードなど。他にシワになりにくいポリエステル混もいいでしょう。

肩パットのないアンコンジャケットで、肩の力が抜けたものが良いです。

ジャケットがあることできちんとした雰囲気をキープできますので、ボトムは比較的自由になります。

これにジャストフィットのデニムやチノパン、テーパードパンツを、丈はくるぶしくらいで合わせてください。裾が長過ぎるとだらしないイメージになるのでご注意ください。

靴はシンプルなスニーカーやレザーシューズで。

・おすすめアイテム

ネイビーのジャケット(シングルorダブル)、ホワイトデニム、テーパードパンツ(グレーorブラック)

出典:Pinterest

②【軍モノ艷男】

~ ミリタリージャケットをクリーンにきこなす ~

カーキやベージュのM65など思いっきり男臭いものを選んで構いません(笑)。これにホワイトデニムやキリッとした黒パンを合わせます。

インディゴのデニムは崩れ過ぎるので、基本避けたほうがいいです。靴はシンプルなスニーカーやレザーシューズで。

・おすすめアイテム

カーキの少し色落ちしたM65、ホワイトデニム、テーパードパンツ(グレーorブラック)

出典:Pinterest

③【街角ライダース】

~ レザーをシックに着こなす ~

シングルまたはダブルのレザーライダースをチョイス。ブラックまたはベージュのスウェードがおすすめ。ブラウンは下手すると泥臭いイメージになるので要注意です。

「レザーにはデニム」と昔ながらのアメカジ固定概念の方も多いかと思います。確かに相性はいいですが、現代においてはあまりお洒落ではありません。

ウールやポリエステル混など、きれいな発色の生地で、シルエットはややゆとりがあり裾に向かってキリッと細くなるテーパードパンツ。裾はくるぶし見えるか見えないかくらいのスッキリした長さにしましょう。

・おすすめアイテム

ブラックのレザーライダース、テーパードパンツ(グレーorブラック)、無地の白シャツ、無地のカットソー、ニット(白または黒)

出典:Pinterest

必ず「1点はドレスライクなアイテムを取り入れる」と意識していれば間違いないです。

「デニム履くときにはジャケット」
「ミリタリージャケットは白パンで」
「レザーを着るときにはスラックスを」

という具合です。

とにかく、基本は無地。

なれてきたら、ストライプや落ち着いたチェックのジャケット、ベージュのスウェードライダースなど、少しずつ幅を広げていけば良いですね。

◯ 100点コーディネイトはNG?

そして、これがキモなんですが、100点満点のコーディネイトは考えず

「80点」のコーディネイトを狙ってください。

どんなにお洒落な人でも、人それぞれの美意識や価値観があるので、誰が見ても100点のコーディネイトはまず不可能。

しかし、「80点」のゾーンを狙っていけば、わりと簡単ですし、悪目立ちしないちょうどいい具合のお洒落さんになります。

欲が出てきて100点を目指し、急に妙な柄のジャケットやパンツに手を伸ばす人いますが、大体スベって20点くらいになってる人多いです。ご注意を!

出典:Pinterest

◯ 最後に

体型が悪い、顔がブサイクなどなど、多かれ少なかれ自分のパーツに不満やコンプレックスを持つ人がほとんどでしょう。その反面、それは他人からみれば「そんなに気にするほどないよ!」といった、結局は自分の心の持ちよう1つだけだったりします。

薄毛・ハゲの方は、ちょっと小綺麗にしてちょっとお洒落っぽくするだけで、かなり目立つし存在感が出ます。

幸い「お洒落なハゲ」なんて日本では少数なので、それだけでアドバンテージが取れ、「ただのハゲ」よりも思いがけない得をするシーンも多いです。

実際、「お洒落ハゲ」はセクシーだと感じる女性も少なくないようです。
(大人の女性に限りますけどw)

ファッションは世界に共通する、あなたを「どんな人であるか」を一瞬で伝達する身体を使った非言語のメディア。

あなたのウィークポイントはファッションのチカラで「あなたのキャラ」としてアップロードして発信することが可能です。

現代において裸で生きていくことはできない、つまり、誰ひとりファッションに無縁で生きていくことはできません。

例えば、「着るものなんてなんでもいい」と言って安いものを何気無く着ていても、それはメーカーが市場・流行に合わせてコモンディティ化された製品であって、「服なんて気にしない」という人ほど無意識のうちに流行に乗せられています。

ここまで読んできた貴方ならば、自分の意思でファッションを選び自己表現としてコントロールしたいとお考えの方でしょう。

「薄毛・ハゲは恥ずかしい」
「ファッションはチャラチャラしている」

といった一般的な浅い集合意識に流されることなく、一歩踏み込んで思考し貴方だけの軸を持つことこそ、貴方の表現となり、「魅力」へとつながることでしょう。

以下、先輩「お洒落ハゲ」さん達の画像を貼りました。
どうぞ参考になさってください。

応援しています!

出典:Pinterest
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AKI yoshida
ネットショップの売上アップとスキルアップをサポートするSELENOGRAM(セレノグラム)代表。セレクトショップ実店舗を経営後、EC業界に専念。さまざまな業種のネットショップ運営に携わる。現在、某ブランドディレクターとNPO法人のWEB責任者も兼任中。

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